ポイディンガー図

社会

洞窟の壁面に描かれた絵地図は世界各地で発見されています。現在まで残っているものはわずかですが、人はさまざまな手段で空間を絵に表わしてきました。しかしそれは具象的な(写生のような)絵画ではありません。関心のある事物だけを記号に抽象化して描いているのです。人は地図を発明したのです。

ローマ帝国は紀元前2世紀には、ヨーロッパのほぼ全域と北アフリカの地中海岸から西アジアにまでいたる広大な領土を支配するようになりました。ローマ人は、土木と軍事に長けていた国民性を思わせる、実用的な地図を発達させました。それが道路を基本としてローマ帝国の領土全体を描いた『ポイティンガー図』です。

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