文字と言葉

生活

大量の読書人口がいなければ、本を印刷しても採算が取れません。民間の出版業は江戸時代初期、1630年代に始まり、学問的な本や参考書が比較的容易に出版されるようになったのは、1700年ころからのことでした。

 

人間が文字を発明する前に「言葉」はあった。言葉が生れる前に天地や自然の働きがあった。然るに文字は物事を伝えるために後に人間が発明した器物・道具である。器物・道具に過ぎない文字で生きた天地の全てを尽くすことなどできるはずがない。真理は書物の中にあるのではなく生きて動いている天地そのものの中にこそある。

 

文字に書かれた書物の中に真理があると考えるのは正解ではない。真理は書物の外側に広がっている天地の側にある。天地とは万物を生み出し宇宙も含んで動く大自然そのもの。その真理を人間の心はちゃんと共有している。だから天地と一つながりの心でこそ、天地の真理を掴むことできるし、それが出来た人こそ本物の学者である

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました