最高意思決定の場から遠のくと前例主義が経営方針にとってかわる。そして各職場では、経営方針なるものはしばしば存在しない。マネジメントを改革しようとしている時は特に·
「ほかの人間をマネジメントできるなどということは、証明されていない。しかし自らをマネジメントすることは、常に可能である」(P.F.Drucker)
成果を上げられるエグゼクティブになるには、成果を上げることを習慣化する自己管理が必要であると、P.F.Druckerは主張する。
(自己管理5原則)
①何に自分の時間がとられているかを知り、残されたわずかな時間を体系的に管理すること。
②外部の世界に対する貢献からスタートし、けっして仕事からスタートしてはならない。「期待される成果は何か」を自問することからスタートしなければならない。
③できること、すなわち強みを基準に据えなければならない。上司、同僚、部下についても、それぞれの強みを中心に据え、できないことからスタートしてはならない。
④優れた仕事が成果を上げる領域に力を集中し、優先順位をつけ、その決定を守るように自らを強制しなければならない。
⑤成果を上げるよう意思決定を行うことである。成果を上げる意思決定は、過去の事実についての合意ではなく、未来についての異なる意見に基づいてより一般化あるいは体系化をめざして行わなければならない。
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