第2次世界大戦当時のアメリカ合衆国でのお話です。当時の労働者はとても劣悪な環境で働いていました。 例えばシカゴの製鉄所では毎年従業者1万人のうち1,200人が事故で死亡または重傷を負っていたといいます。
そんな時代、当時USスチール社の社長であったエルバート・ジャッジ・ゲーリーは労働者たちの苦しむ姿に心を痛めていました。熱心なキリスト教徒でもあった彼は人道的見地から、当時の「生産第一、品質第二、安全第三」という会社の経営方針を「安全第一、品質第二、生産第三」に変更したのでした。
その結果がどうなったのか?
この方針が実行されると、労働災害はたちまち減少。さらに品質・生産も以前よりも向上したといいます。こうして「安全第一」という標語はアメリカ全土に、やがて世界中に広まっていったのです。
コメント