カジノ

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カジノ(casino)の語源は、イタリア語の「casa」で、もともとは、王侯貴族が所有していた社交用、娯楽用の別荘を意味していた。これが、時代の変遷とともに、娯楽施設を備えた遊戯社交場の性格を強め、産業革命以降には、一般大衆を対象とした集会場がヨーロッパ各地に誕生してカジノと呼ばれるようになった。

初期のカジノには「特権階級のサロン」と「ギャンブル中毒の庶民や、無頼漢の吹き溜まり」という両極があった。ギャンブルと規制・弾圧は、表裏一体のもので、各国は、色々な規制を作り、違反者を弾圧したが、フランス大革命が起きると、革命家たちは、これらの規制を取り払い、ギャンブルに対して、寛容な姿勢を見せた。

やがて、カジノを公認してから、改めて規制し、そこから税金を取り立てることを思いついた。その後、権力の座に着いたナポレオンは、当初、カジノ禁止令を出すが、税収の落ち込みから、次第に骨抜きの規制となり「温泉保養地は例外」などの除外特例を認めるようになる。フランスでは、この規制法が、現在でも続いている。

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