量子論の発端

科学

1905年、ドイツのアインシュタインは「同時」という概念を検討することにより、エーテルの存在を抜きにしてすべてに一貫した説明を与えることができることを示した。

1900年、ドイツの理論物理学者プランクはエネルギー量子仮説を提出した。これが物理学に一大変革をもたらした量子論の発端である。

その5年後、アインシュタインは、金属に光を当てると電子が飛び出す光電効果を説明した。それによれば、光は粒子(フォトン)としてふるまうという粒子仮説で、この粒子的性質は、1923年、アメリカのコンプトンによりエックス線と電子の散乱実験で確かめられている。

1927年、粒子と波の性質を併せ持つという二重性は、光ばかりでなく、粒子とみられていた電子にも存在することが実験で確かめられている。古典力学的描像では理解できない二重性は、1920年代に確立した量子力学により矛盾なく記述されることが明らかになるのである。

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