シド・マイヤーは1954年2月24日、カナダのオンタリオ州サーニアで生まれ、そしてその後すぐにアメリカのミシガン州デトロイトへ移り住みます。彼は幼少時代をボードゲームや歴史物や鉄道物、飛行機物といった読書をしながら過ごし、その趣味は高校を卒業するまで続いていました。彼はミシガン大学に化学専攻で入学し、その勉強過程で触れたコンピューターに興味を持つと、段々とのめり込むようになっていきます。簡単なプログラミングの仕事が出来るぐらいまでになると専攻を化学からコンピューターサイエンスに切り替え、コンピューターサイエンスの学位を取得し、卒業した後メリーランド州の会社に入社しました。
会社で仕事をしながらAtari800を入手した後、空いた時間を使いプログラマーとして勉強をし始めました。仕事を二年続けた後、彼は友人と共同でMicroProse社を設立します。ゲーム会社を設立したものの1980年代当時はまだゲーム制作という仕事が世間で定着したわけではなく、いきなり仕事を辞めるのはリスクがあったので、仕事の空いた時間を使ってゲーム制作に充てるという仕事と並行しながらの出発でした。
少しづつMicroProse社で働く時間を増やし、MicroProse社が制作したフライトシミュレーターが売れ、軌道に乗りはじめると様々なシミュレーションゲームを制作しはじめます。会社を起ち上げてからずっとシミュレーションゲームを制作し続けたのですが、少しづつ考えが変わり始め、大人向けで少しプレイヤーに考えてもらうゲームを制作しようとした結果、『レイルロードタイクーン(Railroad Tycoon)』が誕生し、それが『シヴィライゼーション』へ繋がっていきます。『シヴィライゼーション』最初期のデザインはリアルタイムで進行するものでしたが、どうしても手が届き切らない感覚が残り、当時シド・マイヤーがプレイしていたターン制戦略ゲーム『Empire』の発想を合体させることによってこれを解決しました。
初代『シヴィライゼーション』と『シヴィライゼーション5』の間にゲームとして大きな違いはありません、どのシリーズも文明を選択し、マップの大きさを決め、AIの強さを設定してゲームを始めると初めに開拓者が存在します。そこから開拓する土地を決め、都市を拡張し、他の文明をすべて滅ぼすか宇宙船を作りケンタウルス座アルファ星を目指すことで勝利を手に入れます、インターフェイスこそ違えど基本は最新作と同じなのです。こうして初代『シヴィライゼーション』は14文明が入り1991年後半に発売されました。『シヴィライゼーション』は、発売して間もない頃はゆっくりと、確実にセールスを伸ばし始め、1992年にはゲーム業界における功績を称える賞であるオリジン賞を受賞しました。
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