瀉血

科学

ギリシャでは、瀉血はヒポクラテスの時代にはすでに用いられていた。彼は、女性に起こる生理現象は体内の悪性体液を体外へ排除する現象だと考えており、これにヒントを得て、瀉血療法を考え付いたらしい。瀉血療法の優位性を理論的に確立したのは、ヒポクラテスの弟子のガレノスだという。

血管には血液が詰まっていることを始めて発見したガレノスは、血液は体内で生成された後、消費され、体の各末端で澱んでしまう、と考えた。そこで「余分な」血液を体外に排出するために、瀉血が必要なのだとした。時を経て、ガレノスの説は無論否定されたが、瀉血自体は外科医や外科医兼床屋によって続けられた。

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