パレスチナを攻略したコンスタンティヌス帝が、326年にイエス誕生の地に聖誕教会を建てました。サマリア人の反乱で529年に破壊されますが、ビザンツ帝国皇帝ジャスティニアンが再建します。614年、イスラム教勢力に支配されますが、床のモザイクに「東方三博士の礼拝」のシーンがあったために、破壊を免れます。
イスラエル王国は、ソロモンの死後、北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂。北王国の首都はサマリア。南王国の首都はエルサレム。紀元前700年ごろ、北のイスラエル王国はアッシリアに滅ぼされ、支配階級はアッシリアに連れ去られます。そして、アッシリアは、その土地にあちこちから異民族を入植させました。
そのため、サマリア周辺では、残った人々と新しく入植した人々の間でさまざまな宗教的・民族的混淆がおきます。そして誕生したのが「サマリア教団」です。彼らは今もサマリア五書と呼ばれる、旧約聖書のモーゼ五書とほぼ同じ経典を聖典とし、昔からの儀式を保持しています。
マギの歴史を遡ると東方の三博士に至ります。マギは星の動きを読み、神秘的な密儀によりキリスト誕生を予言し、キリストが世界を動かす事を予見します。マギのルーツは古代ペルシャの司祭者であり、ゾロアスターの祭儀を司りました。マギは魔術の語源でもあり、ヘルメス学(魔術、錬金術、占星術)にも影響を与えました。
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