普通選挙の長所は、国家の為政者となる人を選出する時に誰もが平等に発言できることです。短所は知性、誠実さなどの特性に関わらず全ての人が平等だということです。以前にこのようなことを言った人がいました。「私は村の馬鹿者の意見にアリストテレスの意見と同じ価値を与えるようないかなる形態の政府をも拒否する。」
官僚制は政府に一定の安定性と運営能力を与えます。熟練した支配者が退き、新しく未経験な者が支配者の座についても政府が継続して運営されます。官僚主義は堅固なものとなるかもしれません。組織が拡大し非効率なものとなって。このことは何かを成そうとする支配者にとって足枷となるでしょう。
民族国家で、言語、風習、歴史などを共有することは民族に力を与えます。アイデンティティや共通の感覚は内部の争い、民族および宗教戦争などを減らします。一方、異なる言語、習慣、背景を持つ市民たちは疑い、不信、あるいは軽蔑の目でお互いを見るでしょう。このことはマイノリティである不幸や不安を大きくします。
独裁者は言論の自由を恐れています。一方で、言論の自由は中傷的な表現ともなり得ます。これらの言論も許されなくてはなりません。ひとたび政府が、どのような言論が許され、あるいは弾圧されるかを決定することになれば、権力が濫用されるでしょう。そうなればもはや言論は自由であるとはいえません。
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