ゲバルト

軍事

内ゲバ、ゲバ棒、ゲバ文字の「ゲバ」は、ドイツ語の「Gewalt」(ゲバルト=暴力)が語源。ゲバ文字では、遠目から見ても、フォントが潰れないように、「権」の文字を「木又」の略字に、「議」の文字を「言ギ」の略字にする。画数が少ない利点があり、一部の大学では、教官も、授業の際に、板書で用いることがある

利害が異なる他人との妥協点・合意ラインを探るのに、対話・交渉によるコミュニケーションを用いれば、時間がかかる。威圧的言動や、糾弾や、実力行使などの「暴力」を用いれば、一瞬だ。ゆえに、「暴力」は、麻薬のような、中毒性で人間を魅了する。国家も、しばしば、「外交」の努力を怠り、「軍事」に走ることがある。

異性を口説くのに、対話によるコミュニケーションを用いれば、時間がかかる。コミュニケーションの過程を愉しめず、成果や、結果のみを求める、せっかちな人間は、カネで解決したり、文字どおりの「暴力」を用いたりする。もちろん、買春も、強姦も、どちらも犯罪である。

ゲパルト自走対空砲は、実戦で役に立つのか危ぶまれている「暴力」である。

高速で移動する航空機に対して、対空機関砲の命中率は、驚くほど低く、命中精度を上げようとすれば、機関砲の数を増やすだけではダメで、自前で、レーダーなどのセンサーを搭載し、なおかつ、高精度で、照準・発射まで行うFCS(射撃管制システム)を搭載しないといけない。

となると、必然と導入コストが跳ね上がる。自衛隊の87式自走高射機関砲は、ベースとなった74式戦車の車体を拡張など手を加えていることも相まって、コスト高で知られた、90式戦車の約2倍、15億円もするのである。これでは、なかなか数を揃えられるようなシロモノではない。

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