足軽

日本

足軽とは、中世において出現した軽装歩兵の呼称で、戦国時代以後組織化され、近世になって武士の最下層に位置づけられた身分。中世では、「疾足」ともよばれた。『平家物語』『太平記』などには、敵方を攪乱するための兵として描かれている。南北朝内乱期に活躍した野伏の系譜を引くともいわれる。

16世紀から17世紀初期においては、武家奉公人は一生主人に仕えるのが原則で(譜代制)、年季を限って奉公する場合でも、主人と奉公人との間には強固な人格的支配従属関係が存在していた。

それが、17世紀の間に、次第に年季を限っての奉公が主流となり、それにともない、主人と奉公人との関係は経済的な契約関係へと変化していく(出替制)。その結果、奉公人は主人に一命を捧げるような存在ではなくなり、いやな仕事はやらないといった自己主張を行うようになった。

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