松下幸之助 PHP

日本

昭和7年5月5日、松下幸之助は全店員を大阪・中央電気倶楽部に招集し、松下電器産業株式会社の真の使命を明示しました。

「産業人の使命は貧乏の克服である。そのためには物資の生産に次ぐ生産をもって、富を増大しなければならない。水道の水は、通行人がこれを飲んでも咎められない。それは量が多く、価格があまりにも安いからである。産業人の使命も、水道の水のごとく、物資を安価無尽蔵たらしめ、楽土を建設することである」

松下幸之助はいわゆる「水道哲学」を述べ、その使命達成のための「250年計画」を発表するとともに、松下電器産業株式会社が真の創業に入る記念すべきこの日、5月5日を創業記念日に制定したのです。

PHPとはPeace and Happiness through Prosperityの頭文字をとったもので、物心両面の豊かさによって、平和と幸福をもたらそうという運動。太平洋戦争後の混乱した世相を目のあたりにした松下幸之助が、「人間には本来、繁栄、平和、幸福への道がひらかれているはずだ。その道を衆知を集めて研究し求めていきたい」という強い願いのもとに始めた。

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