国連ルワンダ支援団 (UNAMIR)

国際

国連・国際社会はアルーシャ和平合意の成立を受けて停戦や協定の履行を監視する PKO「国連ルワンダ支援団(UNAMIR)」を派遣しており,1994年のルワンダ大虐殺発生時も駐留していたが,そのマンデートや能力の問題,国連事務局の対応ミス,安保理の消極姿勢などにより,ジェノサイド防止,中止のために対応することはできなかった。

ルワンダは1990年代、ツチ族とフツ族の争いによって混乱をしていた国家である。1994年には約100日間のうちに、当時のルワンダの総人口約730万人中、約80万人から100万人が殺害されたルワンダ虐殺も起きている。

内戦時代に海外へ脱出していたツチ族が約200万人帰国し、海外で習得した様々なスキルで国の復興に尽力しており、2000年代に入り急速に近代化が進み、毎年成長率が約7%で「アフリカの奇跡」と呼ばれている。

国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は今週月曜、南スーダンPKOのオンディエキ司令官の解任を決めた。今年7月に首都ジュバで政府軍と反政府勢力の間の戦闘が発生した際、PKO部隊が適切に対応できなったため。この戦闘で70人以上が死亡している。

これに対してケニア政府は、オンディエキ司令官の解任と、新しい司令官を指名せよという国連からの要求を拒否した。ケニア外務省の声明では、「南スーダンのPKOが、根本的な構造的、組織的な機能不全に陥っていることは明らか。これによって当初から、任務遂行は大きく妨げられていた」と国連を批判した。

さらに、「国連は問題の解決に取り組む代わりに、不条理にも司令官個人の責任に転嫁した」とケニア外務省は主張している。ケニアは、南スーダンの和平プロセスからも撤退する意思を示している。

10月31日に公表された調査結果では、今年7月の戦闘の際にPKO部隊が適切に対応できなかったのは、「部隊上層部の一部の指導力が欠如し、対応が混乱して能力が発揮されなかった」と見ている。隊員の中には自分のポジションを放棄した者もいて、国連が設定した市民保護エリアのすぐそばで戦闘が発生することも防げなかった。

国連が南スーダンで展開しているPKO、国連南スーダン派遣団(UNMISS)から、ケニアがおよそ1000人の部隊を撤退すると発表した。ケニアの司令官が解任されたことに反発している。

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