「戦争」は「金喰い虫」であり、「勘定奉行」の手を煩わせる。

日本

武田の軍勢は現在、甲斐・信濃衆20,000、西上野衆2,000、飛騨衆1,000、駿河衆2,000、合わせて25,000人ですが、最終的には武田の軍勢としては兵30,000人、馬は6,000頭は必要という見積もりです。そしてそれを元に、京の都まで行くのに半年かかったとして必要経費を算出すると──。兵30,000人の兵糧は、最初の1ヶ月分は兵自身が持参するので残り5ヶ月で計算すると、26,500石。馬のための穀物などで2,000石が別に必要になってきます。 そしてそれを運ぶために荷駄4,000台が必要になり、さらにもろもろ運ばなければならないので、最終的には荷駄は5,000台が必要です。荷駄5,000台ということは荷駄を引く馬が別に5,000頭必要になるわけで、さらに荷駄1台に人夫を2人つけると10,000人。よって兵と人夫を合わせて40,000人。馬は騎馬と荷駄馬合わせて11,000頭。加えて、太刀、槍、弓矢など予備に1,000ずつ用意したとすれば約4,000貫。槍と弓矢には1,500貫を見積もることになり、さらに鉄砲を300丁新たに買い入れるので……。 z上洛するのに必要なものを武田で用意したとすると100,000~120,000貫が必要となります。算出されたこの数字は、最も安く見積もって、という条件なので実際には150,000貫ほどは必要だと覚悟しなければなりません。

いつの時代においても、「戦争」は「金喰い虫」であり、「勘定奉行」の手を煩わせる。

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